ウィスコンシン州早わかり

歴史・自然・人口・産業

ウィスコンシン州の歴史

この地を訪れた最初の白人探検家は、フランス人のジャン・ニコレ。フレンチ・インディアン戦争によっていったんはイギリスに譲渡された(1763年)が、その後の独立戦争などを経て、アメリカ合衆国の領土に編入され、30番目の州として加盟したのは1848年5月29日。州都はマディソン、州最大の都市はミルウォーキーです。

州名の由来

オブジワ族(インディアン部族)の言葉「赤い石の地」を意味する「Miskwasining」がフランス風になまった言葉が源流という説が有力で、「湖水や河川の集合」や「巨大な岩」を意味するという説もあります。
愛称はDairy Country(酪農の国)又はThe Badger State(あなぐま州)。

地理・自然

合衆国東北部の州で、北はスペリオル湖、東側はミシガン州、西側はミネソタ州とアイオワ州、南側はイリノイ州に接しており、湖と四季折々の自然に恵まれた美しい州です。夏は涼しく過ごしやすいが、寒暖の差が激しく、最も寒くなる1月は、夜間の気温が-20℃以下となることもしばしばです。

面積・人口

ウィスコンシン州は東西420㎞、南北420㎞で、面積は水域も含めて169.639k㎡、全米23位の広さです。人口は、千葉県と姉妹提携をした1990年(平成2年)は約490万人(当時の千葉県とほぼ同じ人口)でしたが、2010年1月現在の人口は約565.5万人となっています。

主な産業

主要産業は製造業、農業、健康産業です。製造業は農業よりはるかに収入が大きいが、ウィスコンシン州といえば乳牛の牧畜で有名であり、酪農祭りなどの催しも多く、1人当たりのミルク生産量は全米1位です。チーズなどの酪農製品のほか、トウモロコシやアメリカニンジン、クランベリー、サワーチェリー、メープルシロップ等の生産も多く、また、食品加工も盛んで、“オスカーマイヤー”や“トゥームストーン”、“ジョンソンビルソーセージ”、“ミラービール”などの企業があります。
また、オートバイの“ハーレーダビッドソン”、アメリカNo1の総合自転車メーカー“トレック・バイシクル”、家庭用化製品メーカーの“S.C.ジョンソン・アンド・サン”もウィスコンシン州に本拠地のある有名企業です。

千葉県とウィスコンシン州の姉妹提携のきっかけとなったキッコーマンが初めて醤油をアメリカに出荷したのが1973年、今から38年も前のこと。そして、海外の生産拠点としてキッコーマンが最初に創設した工場はウィスコンシン州でした。 今では、醤油がすっかりアメリカの食生活にとけ込み、「しょうゆ」と言えば“KIKKOMAN”と呼ぶ人も多いそうです。